こんにちは!これからのお葬式と自然葬・永代供養に関する情報サイト管理人の山猫です。(@yamaneko_solar)
今回ご紹介するのは、一般社団法人日本海洋散骨協会 初代代表理事を務める 村田 ますみさんの著書「海へ還る 海洋散骨の手引き」です。
最近は、「海洋散骨」という言葉を良く聞くようになりましたが、海洋散骨が広く行われるようになったのは、1990年代から。。それまでは、海洋に遺骨を撒く事は一般的ではなかったのです。
そんなに昔の話ではないのだね!
この本は、海洋散骨の歴史や、取り巻く状況。現在日本で行われている海洋散骨について包括的にかかれたとても珍しい本なのです。
本の内容紹介
実は、日本には、「海洋散骨」について規定した法律が無いのです。(2021年の段階でも法律がない状態)
「墓地、埋葬法に関する法律」では、埋葬と焼骨の埋蔵しか規制の対象にしておらず、散骨に関する記述は一切ありません。
私は、長らく勘違いをしていたのですが、法律で決まっていない事をするのは違法ではないそうです。
本の中でも説明がありますが、すべての事が法律で管理されているわけではなくて、法律に書かれていない事もたくさんあるとの事。
なぜ散骨の事が書かれていないかと言うと・・・「墓地埋葬法の立法当時、社会的事実がなかったため」だそうです。確かにその当時誰もやっていなかったら、法律に散骨にかんする文言が無くても不思議ではありません。
ちょっと本の内容と離れている気が。。
この本の著者である村田さんは、
日本における海洋散骨のスタンダードを作るために尽力した人なのだよ。
この本は、現在の日本の海洋散骨を取り巻く環境や、どのように海洋散骨を行っているかを網羅的にまとめた本。
そして、この本にも書かれている海洋散骨のガイドラインは、村田さんが、初代代表を務める「一般社団法人日本海洋散骨協会」がまとめたものなのです。
海洋散骨のルールを決めておかないと、悪い事を始める業者が出てくるからね。みんなが好き勝手に海洋散骨をやると、海洋散骨自体が禁止になってしまう可能性があるのだ。
法律で規制されていない分、民間でルールを決めて、
そこから逸脱しないよう気を付けているんだね!
日本における海洋散骨の現状や歴史を知りたいのであれば、この本は最適!とても平易な文章で書かれているので、散骨に興味があるよ!という方でも気軽に手に取れる本となっています。
書籍情報
【書籍名】海へ還る 海洋散骨の手引き
【著者名】村田 ますみ
【出版社】啓文堂書房
【出版日】(2018/6/30)
【頁 数】183頁
【ISBN】978-4-89992-049-6
【おすすめ度】★★★★★
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